歴史とアートの入口である西江邸は、宝暦元年(1751年)に高品質なベンガラの礎となる本山鉱山を開抗ベンガラの原料となるローハとベンガラの大量生産を行った豪農商 西江家の邸宅である。現存する建物の創建は宝永・正徳年間(1704〜1715年)である。
江戸期には惣代庄屋として天領地の支配を許され、西江家は代官御用所を兼ねていた。江戸繁栄期の趣を今に色濃く残す西江邸は、郷蔵・お白洲跡・駅馬舎・手習い場などを残す大変貴重な歴史的文化建造物である。この邸宅は西江家が代々受け継ぎ、現在も人の住まう活きた文化財である。 |